注文住宅の設計を進めていた時、私が一番楽しみにしていたのが2階の広いテラス(8畳)でした。

インスタで見かけるおしゃれなテラスライフに憧れて、「週末は友人を呼んでバーベキュー!」「夜はワインを飲みながら星空を眺める!」と妄想が膨らんでいたんです。

でも、実際に住み始めて2年半経った今、そのテラスは物置と化しています…。

今回は、我が家のテラス失敗談を正直にお話しします。これから家を建てる方には、同じ後悔をして欲しくありません。

バーベキュー計画が初日で頓挫

床材の問題で火が使えない衝撃

入居して最初の週末、意気込んでバーベキューの準備をしました。炭、コンロ、食材…全て買い揃えて、いざテラスへ!

ところが、設計図を見返していた妻が「ねぇ、これ火使っていいの?」と。

慌てて設計士さんに電話したら…

「あ、言ってませんでしたっけ?そのテラスの床材は木製デッキなので、直接火を使うのは危険ですよ」

え?聞いてない!

火を使うなら防火シートを敷くか、タイル張りの床にする必要があったとのこと。でも、もう完成後なので変更できません。

対策案と費用:

  • タイル張りに改修:約40万円
  • 防火シート購入:約3万円

結局、防火シートを買いましたが、見た目が野暮ったくて…憧れていたおしゃれなテラスバーベキューとは程遠い光景になってしまいました。

煙と臭いで近所から苦情

防火シートを敷いて、ようやく念願のバーベキュー。友人4人を呼んで盛大にやりました。

焼肉の煙がモクモク上がって、「いい感じ!」と思っていたら…

翌日、隣家の奥さんが訪ねてきました。

「昨日、洗濯物に煙の臭いが付いちゃって…。今後もバーベキューされるんですか?」

めちゃくちゃ申し訳ない…

我が家の隣家は1.5mしか離れていません。風向きによっては、煙が全部お隣に流れていたようです。

それ以降、バーベキューは自粛。年に1回くらいはやりますが、必ずお隣に事前に声をかけるようにしています。

騒音問題で夜のテラスも使えず

テラスでの楽しみは、夜のお酒タイムでもありました。でも、これも問題が。

最初の夏、夜10時頃までテラスで友人と盛り上がっていたら、翌朝に町内会長さんが「夜遅くまで声が響いて、寝られなかったというお宅がありまして…」と。

住宅街だということを完全に忘れていました。

マンションと違って戸建ては音が筒抜け。特に夜の静かな時間帯は、笑い声や話し声が驚くほど響くんです。

それ以降、夜9時以降はテラスを使わないようにしています。

人目が気になって全くくつろげない

向かいのマンションから丸見え

テラスを作る時、「2階だから人目も気にならないでしょ」と思っていました。

でも、実際に住んでみると…

向かいに4階建てのマンションがあるんです。

そのマンションの3階と4階の住民からは、我が家のテラスが丸見え。椅子に座ってくつろいでいると、視線を感じるんです。

妻も「なんか見られてる気がして落ち着かない」と言っています。

対策として試したこと:

  1. 目隠しパネル設置: 費用18万円
  2. グリーンカーテン: 夏だけで冬は丸見え
  3. パラソル: 風で飛ばされる

どれも完璧な解決策にはなりませんでした。

設計段階で、周辺環境(特に視線)をもっと真剣に調査すべきでした。

準備と片付けが面倒で使わなくなった

テーブルと椅子の出し入れが重労働

テラスには常設の家具を置いていません。雨風で劣化するのが嫌で、使う時だけ室内から運び出すスタイルにしました。

でも、これが想像以上に面倒で…

テラスで使うための作業:

  1. テーブル(15kg)を2階から運ぶ
  2. 椅子(1脚5kg×4脚)を運ぶ
  3. クッション類を運ぶ
  4. 食器や飲み物を運ぶ

準備だけで30分。使った後も同じだけ時間がかかります。

「面倒だから今日はやめよう」

が口癖になり、いつの間にかテラスを使わなくなっていました。

バーベキュー後の掃除が地獄

バーベキューをした後の掃除も想像以上に大変でした。

掃除作業:

  • 油汚れが飛び散ったデッキの洗浄:1時間
  • コンロの洗浄:30分
  • 使った食器の片付け:30分
  • ゴミの分別と処理:20分

合計:2時間以上

楽しい時間は3時間くらいなのに、準備と片付けで4時間以上…。

「もう外食でいいんじゃない?」

となり、年に1回やるかどうかになってしまいました。

想定外のコストに愕然

建築費用が予算オーバー

テラス(8畳)の建築費用、見積もりでは80万円と言われていました。

でも、実際の請求は…

テラス関連費用の内訳:

  • テラス本体:80万円
  • 手すり(強化ガラス):35万円
  • 防水加工(追加):15万円
  • 照明設備:8万円
  • 水栓設置:12万円

合計:150万円

予算の2倍近くになってしまいました。

「今さら後に引けない…」と思い、無理して予算を捻出。その分、他の設備(書斎の造作棚など)を諦めることに。

今思えば、その150万円を他に使えば良かったと後悔しています。

メンテナンス費用を知らなかった

さらに衝撃だったのが、メンテナンス費用です。

入居1年後、デッキ材の塗装が剥げてきました。業者に見てもらったら「2〜3年ごとに再塗装が必要です」と。

メンテナンス費用(3年ごと):

  • デッキ材の再塗装:12万円
  • 防水層の点検・補修:5万円
  • 手すりの清掃・コーティング:3万円

合計:20万円

10年で60万円以上のメンテナンス費用…。建築費と合わせると、総額200万円以上になります。

「こんなにお金かかるなんて聞いてない!」

「契約書の注意事項に書いてありますよ」と。確かに小さい字で書いてありました…読んでなかった自分が悪いんですが。

現在のテラスの使い道

物置と化した悲しい現実

現在、8畳のテラスは:

  • 子供の自転車置き場
  • 使わなくなったBBQコンロ
  • シーズンオフのガーデニング用品
  • 古いタイヤ
  • 粗大ゴミ候補の家具

ほぼ物置です。

150万円かけて作った豪華な物置…。妻からも「あのお金があれば、パントリー広くできたのに」と言われる始末。

年に数回しか本来の用途では使わない

本来の用途(くつろぎスペース、バーベキュー)で使うのは、年に3〜4回程度。

  • GWに親戚が来た時のバーベキュー:1回
  • 夏休みに友人家族とプール:1回
  • 秋の週末にお茶:1〜2回

それ以外は物置。費用対効果を考えると、完全に失敗でした。

テラス・バルコニー設置で学んだ教訓

憧れと現実は違う

インスタやブログで見るおしゃれなテラスライフ。でも、それは「見せるための写真」であって、日常ではないんです。

現実:

  • 準備と片付けが面倒
  • 天候に左右される
  • 近隣への配慮が必要
  • メンテナンスにお金と手間がかかる

これらを理解せずに作ってしまった自分を反省しています。

設置するなら徹底的に計画すべき

もし時間を戻せるなら、以下のことを徹底的に調査・計画してから作ったと思います。

最低限チェックすべきこと:

  1. 周辺環境: 隣家との距離、視線、風向き
  2. 使用頻度: 本当に週1回以上使う?
  3. メンテナンスコスト: 10年間でいくらかかる?
  4. 代替案: 近所の公園やレンタルスペースで代用できない?
  5. 将来性: 10年後も使う?

これらを家族で真剣に話し合っていれば、テラスは作らなかったと思います。

まとめ:テラスは本当に必要か慎重に

「せっかくの注文住宅だから」という理由だけで作ったテラス。結果的に150万円の失敗投資になってしまいました。

テラスが向いている人

  • 広い敷地で隣家と距離がある
  • 人目を気にしなくていい環境
  • メンテナンスを楽しめる人
  • 本当に頻繁に使う自信がある人
  • 予算に余裕がある

これらに当てはまらない場合は、慎重に検討した方がいいと思います。

これから家を建てる方へ

「みんなが作っているから」「おしゃれだから」という理由だけで設備を作ると、後悔する可能性が高いです。

私たちも、もっと設計士さんに「デメリット」を聞くべきでした。「メリットばかり強調してしまって申し訳ない」と言っていました。

家づくりで迷ったら、良い面だけでなく悪い面もしっかり聞いて、本当に必要かどうか判断することをおすすめします。

我が家の150万円の失敗が、これから家を建てる皆さんの参考になれば幸いです。

By LL